ノスタルジック路線バスの旅>悲しい幽霊絵馬の伝説が残る寺･･･革堂行願寺

おすすめのバス旅…京都ミステリースポット《革堂行願寺》

『革堂行願寺（こうどうぎょうがんじ）』
　　一千年の歴史をもつお寺です。
　　このお寺には、子供を背負った若い女性が浮かび出る「幽霊絵
　　馬」の伝説があります。

　　「今から１９０年ほど昔（江戸時代の末頃）の話です。
　　寺の近くで質屋を営んでいた八左衛門の家に、「おふみ」とい
　　う子守りをする奉公娘がいました。
　　働き者で真面目なおふみは、よく子供の面倒をみる娘で、近く
　　の革堂さんの境内で子守りをしていました。
　　そのうち、おふみは堂から聞こえていた御詠歌を覚えてしまい、
　　家へ帰っても子守りの時に歌っていました。
　　これを聞いた、熱心な法華信者の八左衛門は怒って折檻し死な
　　せてしまいます。
　　あわてた主人はおふみの遺体を庭に埋め、知らぬふりをしてい
　　ました。

　　「娘は男と家を出ていった」と主人から知らされたおふみの両
　　親は、あわてて上京し八左衛門に謝りはしたのですが、八左衛
　　門の話に納得できず、娘の無事を観音様にお祈りをしました。
　　すると娘おふみの亡霊が現れ「ご主人に殺され、庭に埋められ
　　ています。手鏡も一緒に埋めてください。」と頼むのです。
　　手鏡は奉公に出るとき、母親からもらって大切にしていたもの
　　です。
　　おふみを不憫に思った両親は、供養のためにおふみの子守姿を
　　絵馬に描き、手鏡を添えて革堂に奉納しました。」

　　絵馬は現在ではすっかり色あせて、子守姿がかすかに見える程
　　度ですが、おふみの手鏡がはめ込まれています。

　　この絵馬は、毎年お盆の8月22日〜24日の3日間、本堂で行われ
　　る「幽霊絵馬供養」のときに見ることが出来ます。

　　所在地：京都市中京区寺町通竹屋町上ル行願寺門前町１７　　

　　《アクセス》
　　JR京都駅から京都市営バス4､17､205系統で「河原町丸太町」下車
　　です。