ノスタルジック路線バスの旅>今でも生存者の脳裏を離れない戦場の惨状…「ひめゆりの塔」で

おすすめのバス旅…沖縄《三日目その�B…ひめゆりの塔》

※那覇バスターミナル―（東陽バス）→志喜屋―（琉球バス交通
５３系統）→糸数入口―（琉球バス交通）→百名ターミナル―
　（琉球バス交通）→魚市場前―（琉球バス交通）→ひめゆりパ
　ーク入口―（琉球バス交通）→平和祈念堂入口―（琉球バス交
　通８２系統）→【ひめゆりの塔前】

　所在地：糸満市伊原671-1

『ひめゆりの塔』…この塔は、沖縄戦末期に、沖縄師範学校女子部
　　　　　　　　　・沖縄県立第一高等女学校生徒222人による「ひ
　　　　　　　　　めゆり部隊」が､沖縄陸軍病院第三外科として、
　　　　　　　　　最後に看護活動を行った壕の跡に立つ慰霊碑です。
　　　　　　　　
　　　　　　　　　ここに部隊が移動してきた6月には医薬品、食糧
　　　　　　　　　は底をついていました。
　　　　　　　　　さらに中は傾斜がきつく、この中で泥や雨、砲弾
　　　　　　　　　にさらされながらの生活だったのです。
　　　　　　　　　その実際の勤務の環境と内容は、配属前に生徒た
　　　　　　　　　ちが想像していたものとは余りにもかけ離れたも
　　　　　　　　　のでした。

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　6月18日、突如軍より解散命令が下され、壕より脱
　　　　　　　　　出する直前に米軍のガス弾が打ち込まれ、多くの兵
　　　　　　　　　士や学徒が死亡しました。
　　　　　　　　　生き残って荒崎海岸に追い込まれた人たちの多くが
　　　　　　　　　自決したりしました。
　　　　　　　　　犠牲者のうち、「解散」後の死者が大半であること
　　　　　　　　　が示す通り、軍の無責任さが多くの犠牲者を生んだ
　　　　　　　　　といえます。
　
　　　　　　　　　塔の横には「ひめゆり平和祈念資料館」(1989年6月、
　　　　　　　　　財団法人沖縄県女師・一高女ひめゆり同窓会によっ
　　　　　　　　　て建設されました) があり、生き残った女性が、涙
　　　　　　　　　無しでは聞くことが出来ない貴重な証言を聞かせて
　　　　　　　　　くれます。

　
　　　　　　　　　証言者は､｢あれから40年以上たちましたが、戦場の
　　　　　　　　　惨状は、私たちの脳裏を離れないのです。
　　　　　　　　　私たちに何の疑いも抱かせず積極的に戦場に向かわ
　　　　　　　　　せたあの時代の教育の恐ろしさを忘れることは出来
　　　　　　　　　ません。｣とも言っています。