ノスタルジック路線バスの旅>ここにも悲しい最後を遂げた乙女たちが眠っています…白梅の塔

おすすめのバス旅…沖縄《四日目その�@…白梅の塔(しらうめの
とう)》

いよいよ最終日･四日目です。

※糸満ロータリー―（琉球バス交通１０７系統）→【県営新垣団地
入口】―（琉球バス交通）→喜屋武

※｢県営新垣団地入口｣バス停下車､白梅の塔まで約１．２ｋｍ、徒歩
　約20分です。

　所在地：糸満市国吉

『白梅の塔』…「白梅学徒看護隊」を祀った慰霊碑です。
　　　　　　　（オリジナルの白梅の塔は近くの目立たない所にぽつ
　　　　　　　んとあります）

　　　　　　　木の葉が擦れる音が、一層静けさを感じさせます。
　　　　　　　そのうっそうと茂る木々の中に、この塔は立っています。

　　　　　　　「ひめゆりの塔」がたくさんの観光客で賑わっているの
　　　　　　　に対し、ここは場所も奥まっているせいか、ひっそりと
　　　　　　　しています。
　　　　　　　その分、より｢特別な場所｣という感じを受けます。

　　　　　　　八重瀬岳の山部隊野戦病院にいた、沖縄県立第二高等女
　　　　　　　学校の生徒で編成された「白梅学徒看護隊」のあるグル
　　　　　　　ープは、６月４日の病院解散後、最後には現在碑のある
　　　　　　　場所まで追いつめられました。
　　　　　　　そして、６月２２日には米軍により、爆弾やガソリンを
　　　　　　　流し込んでから火炎放射器を噴射するというすさまじい
　　　　　　　攻撃を受けた彼女たちは､手榴弾で自決しました。

　　　　　　　当時、米軍に捕まれば若い女性は乱暴されたうえ殺され
　　　　　　　ると教えられていたため、彼女たちは自決用の手榴弾を
　　　　　　　持っていたのです。　　

　
　　　　　　　「白梅の塔」に向かって右側に、「白梅学徒看護隊　自決
　　　　　　　之壕」と刻まれた小さな碑があります。
　　　　　　　横にある階段から、壕の内部に降りてみると、壕はそんな
　　　　　　　に深くはありませんが､空気がひんやりと冷たいです。
　　　　　　　そこには小さな仏壇が設けられ、花や人形が供えられてい
　　　　　　　ます。

　　　　　　　この地にも、青春を投げ打って戦地に赴いた乙女達がいた
　　　　　　　ことを、決して忘れてはならないと思うのです。