ノスタルジック路線バスの旅>幽霊が赤ん坊を育てる？そんな伝説が残る場所･･･六道の辻

おすすめのバス旅…京都ミステリースポット《六道の辻》

『六道の辻(ろくどうのつじ)』
　　松原通が轆轤町にかかるところの辻のことです。
　　
　　平安時代以前から、この辺りから山麓にかけての一帯は、「鳥
　　辺野（とりべの）」といわれる葬送の地で、冥界の入口と言わ
　　れているところです。

　　空海の師にあたる慶俊僧都が開いた、と伝えられる「六道珍皇
　　寺」の山門の前に、「六道の辻」の石碑が建っているのですが、
　　ひときわ異彩を放っています。

　　そして､いかにも六道の辻にふさわしい次のような伝説が残って
　　います。
　　「1599（慶長4）年のこと、臨月の女性が亡くなりました。
　　土葬が済んで数日たったころ、土の中から赤ん坊の泣き声がする
　　のでお墓を掘り起こしてみたところ、亡くなった女性が赤ん坊を
　　産み落としていました。
　　そういえば､六道珍皇寺の門前に、昔ながらの飴を売っている小
　　さな飴屋があるのですが､ここに毎晩飴を買いに来る女性がいま
　　した。
　　そして､赤ん坊が発見されるとパッタリ姿を見せなくなったのです。
　　乳が出ないので幽霊になって毎夜、飴を買い赤ん坊を育てていた
　　のです。」

　　後にこの飴には「幽霊子育飴」という名がつけられ、京都の名物
　　になりました。

　　お墓から掘り起こされたこの時の子どもは、8歳のときに仏門に入
　　りました。
　　そして後に有名な僧侶になったということです。

　　所在地：京都市東山区大和大路通四条下ル小松町

　　《アクセス》
　　市営バスで「清水道」下車、徒歩５分です。