ノスタルジック路線バスの旅>光源氏のモデルとなった人が住んでいた・・・河原院址

おすすめのバス旅…京都ミステリースポット《河原院址》

『河原院址(かわらいんあと)』
  平安時代中期、嵯峨天皇皇子 源融(みなもとのとおる)が住
  んでいた邸宅「六条河原院」の跡地です。

  平安京に在った邸宅の中でも左大臣源融の河原院は、ひときわ
  豪壮なものであったといわれています。

  ちなみに源融は「源氏物語」の光源氏のモデルの一人と言われ
  ている人です。

  海水を運ばせて、陸奥国 塩竈(しおがま)の浦を模した河原院
  の庭は、在原業平をはじめ多くの歌人・文人たちの遊興の場で
  もあったと伝えられています。
     
  源融の死後は、この地は宇多上皇に献上されました。
  宇多上皇は源融の亡霊をしばしば目撃した、という記録が残って
  います。

  上皇の死後は寺として改められましたが、数度の火災で荒廃し
  ていきました。
  そして、平安時代後期には、荒廃しきったこの場所には亡霊や
  妖怪、悪鬼が出没すると考えられていたようです。

  現在、一本の榎の大樹が河原院の跡にあった森の名残を伝えて
  います。
  また、「河原町」という通りの名前は、この河原院の名から生
  まれたといわれています。

  今では高瀬川沿いの道路に「此附近 源融河原院址」と書かれ
  た石碑がひっそりと建つのみです。

  所在地:京都市下京区木屋町通五条下ル東側都市町

  《アクセス》
  市営バスで「河原町五条」下車、徒歩5分です。

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